歯科ユニットウォータライン
除菌装置「ポセイドン」
院内すべての水が除菌水
近年、歯科で使用するユニット(診療台)の給水系における微生物汚染が注目されております。
診療後や休日に給水系チューブ内の残留塩素濃度が減少してしまうため、水道水が本来もっている殺菌能力が落ち、微生物が急激に増殖してバイオフィルム(細菌など微生物の塊)を形成すると考えられています。
これらの対策として、当院では院内配水管に配水館内の除菌装置として「ポセイドン」を導入しています!
そのため院内全ての水が除菌水となっております。
オートクレーブ
当院にはクラスBのIC Clave(1台)とクラスSのスマートクレーブHSS(1台)とクラスN型(2台)の合計4台があります。
クラスNで対応出来ないものは、全てクラスBとクラスSのオートクレーブで対応しております。
基準について
世界で最も厳しい基準とされる「ヨーロッパ規格EN13060」に基づき、
滅菌力の強さによってオートクレーブは3つのクラスに分かれています。

- クラスB(最高ランク)
- 非包装・包装の固形物、中空物(ハンドピースなど)、
布製品、多孔体などあらゆる被滅菌物に対応
- クラスS
- メーカー特定の中空物(ハンドピースなど)、非包装の固形物に対応
- クラスN
- ミラーやピンセットなど非包装の固形物のみ対応

日本の多くの歯科医院で導入されているのはクラスNです。
しかし、クラスNでは、包装品やタービン・ハンドピースなど中空製品の滅菌が不十分になる可能性があります。
2019年に厚生労働省が発表したガイドラインによると、使用後のハンドピースは消毒薬による清拭だけでは院内感染防止対策には不十分であり、患者さまごとに交換してオートクレーブ(可能ならばクラスB)で滅菌することが強く推奨されています。
また、切削片や血液、たんぱく質などが付着したバーやファイル、超音波チップなどは、院内感染の可能性がより高く、徹底した滅菌が求められます。
同ガイドラインでは、超音波洗浄で付着物を除去した後に、オートクレーブで滅菌することが強く推奨されています。
IC Clave(Bクラス)
真空と蒸気注入を繰り返す
ポストバキューム方式
真空ポンプにより、チャンパー内の空気を除去する「プレポストバキューム方式」を採用。真空状態と蒸気の注入を3回繰り返すことで、内腔物や多孔性材料内部の残留空気を取り除き、蒸気を細部まで行き渡らせることができます。
スマートクレーブHSS
ハンドピース専用器や2台目の
滅菌器として
タービンやコントラなど内腔物の滅菌が可能な小型オートクレーブです。
現在お持ちの滅菌器との併用やハンドピース専用器としても使用できます。
ガス滅菌器

ガス滅菌器ホルホープCE34-Wを使用しております。
特に耐熱性のない器具や器材の滅菌に使用します。約25~30℃の常温・常圧殺菌をおこなうため、オートクレーブで使用できない器具・器材に使用しています。特に耐熱性のない器具、器材(プラスチック製品など)に使用します。
微酸性次亜塩素酸水生成装置
当院ではトリージアを使用しております。
微酸性次亜塩素酸水とは
10~80ppmの有効塩素濃度をもつpH値5.0~6.5の微酸性電解水です。低い有効塩素濃度で高い除菌効果を発揮します。 食品安全委員会による安全性評価にて、人の健康を損なう恐れのないことが確認され2002年に殺菌料として食品添加物に指定されました。
微酸性次亜塩素酸水による、これからの衛生管理機能水は第一世代・第二世代を経て、より人や環境に優しく、かつ除菌効果の高い微酸性次亜塩素酸水へと進化しました。
病院や介護施設など様々な場面で活用されています。
微酸性次亜塩素酸水は水の中に含まれる有効塩素の存在比率が高く、除菌力に優れています。

- ●低濃度で高い除菌効果。
- ●有害な塩素ガスが発生しないpH領域。
- ●pHが微酸性のため金属腐食性は低い。
- ●微酸性の領域で使用できるため人に優しい。
- ●有機物と即座に反応するため、排水時にも環境に優しい。
- ●低濃度で高い除菌効果。
- ●有害な塩素ガスが発生しないpH領域。
- ●pHが微酸性のため金属腐食性は低い。
- ●微酸性の領域で使用できるため人に優しい。
- ●有機物と即座に反応するため、排水時にも環境に優しい。
- ●HClO(次亜塩素酸)が少なく除菌効果が低い。
- ●高濃度のものなら人体への刺激が大きい。
微酸性次亜塩素酸水の有効塩素特性

除菌効果は、pH値より有効塩素に影響されることがグラフで分かります。微酸性次亜塩素酸水は水の中に含まれる有効塩素の存在比率が高く、除菌力に優れています。
pHと有効塩素の存在比率
- ①pHが低いと塩素ガス化し、除菌効果が不安定となり保存性も低下します。
- ②pHを微酸性の領域に保つことにより、次亜塩素酸の存在率を最大限に確保し低濃度で安定した除菌効果をもたらします。
-
③pHが高いと次亜塩素酸イオンとなり、次亜塩素酸と比べ除菌力が著しく低下します。除菌力を確保するためには濃度を高める必要があります。
次亜塩素酸(HClO)の除菌力と同等にするには、次亜塩素酸イオン(ClO-)の濃度を 約80倍まで高める必要があります。

